お経を聞く(安心を得たい時)
守本尊利益経(マモリホンゾンリヤクキョウ)
私たちは、誰でも、いつでも、どこででも、身体のどこも、どんな事態にあっても、必ずご縁の守本尊様にお守りいただいています。お正月などに自分の生まれ年の守本尊様へ詣でるのはそのためです。この経典には、「影の形に従うがごとく」お守りくださるご利益が明確に説かれています。不安になった時や、独りぼっちだなあと淋しくなった時、必ず安心を与えてくださいます。
読み下し文
守(まもり)本(ほん)尊(ぞん)利(り)益(やく)経(きょう)
夫(それ)守(まもり)本(ほん)尊(ぞん)大(だい)法(ほう)護(ご)如(にょ)来(らい)といわば三(さん)千(ぜん)世(せ)界(かい)の主(しゅ)尊(そん)なりこの尊(そん)の御(ご)加(か)護(ご)を受(う)けざる万(ばん)物(ぶつ)なし子(ね)年(どし)千(せん)手(じゅ)観(かん)世(ぜ)音(おん)菩(ぼ)薩(さつ)丑(うし)寅(とら)年(どし)虚(こ)空(くう)蔵(ぞう)菩(ぼ)薩(さつ)卯(う)年(どし)文(もん)殊(じゅ)菩(ぼ)薩(さつ)辰(たつ)巳(み)年(どし)普(ふ)賢(げん)菩(ぼ)薩(さつ)午(うま)年(どし)勢(せい)至(し)菩(ぼ)薩(さつ)未(ひつじ)申(さる)年(どし)大(だい)日(にち)如(にょ)来(らい)酉(とり)年(どし)不(ふ)動(どう)明(みょう)王(おう)戌(いぬ)亥(い)年(どし)阿(あ)弥(み)陀(だ)如(にょ)来(らい)となりて守(まも)り月(つき)にては十(じゅう)二(に)か月(つき)四(し)季(き)折(おり)々(おり)の物(もの)を授(さず)け守(まも)り日(ひ)は三(さん)百(びゃく)六(ろく)十(じゅう)五(ご)日(にち)昼(ちゅう)夜(や)を見(み)守(まも)り時(とき)は一(いっ)刻(こく)の休(やす)みなく八(はっ)方(ぽう)天(てん)地(ち)十(じっ)方(ぽう)世(せ)界(かい)を守(まも)る身(から)体(だ)は頭(かしら)を勢(せい)至(し)菩(ぼ)薩(さつ)両(りょう)手(て)は大(だい)日(にち)如(にょ)来(らい)普(ふ)賢(げん)菩(ぼ)薩(さつ)胴(どう)体(たい)は不(ふ)動(どう)明(みょう)王(おう)文(もん)殊(じゅ)菩(ぼ)薩(さつ)両(りょう)足(あし)は阿(あ)弥(み)陀(だ)如(にょ)来(らい)虚(こ)空(くう)蔵(ぞう)菩(ぼ)薩(さつ)腹(はら)腰(こし)は千(せん)手(じゅ)観(かん)世(ぜ)音(おん)菩(ぼ)薩(さつ)と五(ご)体(たい)に現(あらわ)れ災(さい)難(なん)霊(れい)障(しょう)から守(まも)り釈(しゃ)迦(か)如(にょ)来(らい)の滅(めつ)後(ご)五(ご)十(じゅう)六(ろく)億(おく)七(なな)千(せん)万(まん)年(ねん)の後(のち)は衆(しゅ)生(じょう)済(さい)度(ど)のため弥(み)勒(ろく)菩(ぼ)薩(さつ)とこの世(よ)に下(げ)生(しょう)して我(われ)等(ら)を永(と)遠(わ)に導(みちび)き守(まも)り給(たま)うかくのごとくの大(だい)威(い)徳(とく)の尊(そん)なりもし未(み)来(らい)世(せ)に我(わ)が名(な)を呼(よ)びこの法(ほう)を修(しゅう)する者(もの)あらば寿(じゅ)命(みょう)は長(なが)く家(か)庭(てい)は円(えん)満(まん)に子(し)孫(そん)は繁(はん)栄(えい)し因(いん)縁(ねん)は消(しょう)滅(めつ)し福(ふく)徳(とく)は久(ひさ)しく家(か)業(ぎょう)は栄(さか)え苦(く)を抜(ぬ)き楽(らく)を与(あた)え智(ち)慧(え)は自(じ)在(ざい)に身(から)体(だ)は堅(けん)護(ご)に年(と)歳(し)の守(まも)り月(つき)の守(まも)り日(ひ)の守(まも)り時(とき)の守(まも)りと現(あらわ)れ守(しゅ)護(ご)すること影(かげ)の形(かたち)に従(したが)うがごとく守(まも)られ転(てん)禍(が)為(い)福(ふく)如(にょ)意(い)成(じょう)就(じゅ)の人(ひと)となること日(じつ)月(げつ)を見(み)るがごとく明(あき)らかならん