お経を聞く(日常生活に芯を入れたい時)
般若心経(ハンニャシンギョウ)
釈尊が直接説かれた原始仏教から、この身このままで成仏できる密教まで、すべての教えの徳が説かれています。特に、最後にある「ギャテイギャテイハラギャテイハラソウギャテイボウジソワカ」という真言には「一切の苦を除き、真実にして虚ではない」強力なご利益があります。
このお経を日常的に唱えれば、大いなる福徳が自然に身に備わることでしょう。
教典
般若心経(はんにゃしんぎょう)
般若心経(はんにゃしんぎょう)は仏教(ぶっきょう)の精(せい)要(よう) 密蔵(みつぞう)の肝心(かんじん)なり このゆえに誦(じゅ)持(じ)講(こう)供(く)すれば苦(く)を抜(ぬ)き楽(らく)を与(あた)え 修習思惟(しゅじゅうしゆい)すれば道(どう)を得(え) 通(つう)を起(おこ)す まことにこれ世(せ)間(けん)の闇(やみ)を照(て)らす明燈(みょうとう)にして 生死(しょうじ)の海(うみ)を渡(わた)す船筏(いかだ)なり 深(ふか)く鑽(さん)仰(ごう)し 至(し)心(しん)に読(どく)誦(じゅ)したてまつる
仏(ぶっ)説(せつ)摩(ま)訶(か)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(み)多(た)心(しん)経(ぎょう)
観(かん)自(じ)在(ざい)菩(ぼ)薩(さ)行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみたじ)照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)度(ど)一(いっ)切(さい)苦(く)厄(やく)舎(しゃ)利(り)子(し)色(しき)不(ふ)異(い)空(くう)空(くう)不(ふ)異(い)色(しき)色(しき)即(そく)是(ぜ)空(くう)空(くう)即(そく)是(ぜ)色(しき)受(じゅ)想(そう)行(ぎょう)色(しき)亦(やく)復(ぶ)如(にょ)是(ぜ)舎(しゃ)利(り)子(し)是(ぜ)諸(しょ)法(ほう)空(くう)相(そう)不(ふ)生(しょう)不(ふ)滅(めつ)不(ふ)垢(く)不浄(ふじょう)不(ふ)増(ぞう)不(ふ)減(げん)是(ぜ)故(こ)空(くう)中(ちゅう)無(む)色(しき)無(む)受(じゅ)想(そう)行(ぎょう)識(しき)無(む)眼(げん)耳(に)鼻(び)舌(ぜっ)身(しん)意(に)無(む)色(しき)声(しょう)香(こう)味(み)触(そく)法(ほう)無(む)眼(げん)界(かい)乃(ない)至(し)無(む)意(い)識(しき)界(かい)無(む)無(む)明(みょう)亦(やく)無(む)無(む)明(みょう)盡(じん)乃(ない)至(し)無(む)老(ろう)死(し)亦(やく)無(む)老(ろう)死(し)盡(じん)無(む)苦(く)集(じゅう)滅(めつ)道(どう)無(む)智(ち)亦(やく)無(む)得(とく)以(い)無(む)所(しょ)得(とっ)故(こ)菩(ぼ)提(だい)薩(さっ)埵(た)依(え)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(み)多(た)故(こ)心(しん)無(む)罣(けい)礙(げ)無(む)罣(けい)礙(げ)故(こ)無(む)有(う)苦(く)怖(ふ)遠(おん)離(り)一(いっ)切(さい)顚(てん)倒(どう)夢(む)想(そう)究(く)竟(きょう)涅(ね)槃(はん)三(さん)世(ぜ)諸(しょ)仏(ぶつ)依(え)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(み)多(た)故(こ)得(とく)阿(あ)耨(のく)多(た)羅(ら)三(さん)貘(みゃく)三(さん)菩(ぼ)提(だい)故(こ)知(ち)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(み)多(た)是(ぜ)大(だい)神(じん)呪(しゅ)是(ぜ)大(だい)明(みょう)呪(しゅ)是(ぜ)無(む)上(じょう)呪(しゅ)是(ぜ)無(む)等(とう)等(どう)呪(しゅ)能(のう)除(じょ)一(いっ)切(さい)苦(く)真(しん)実(じつ)不(ふ)虚(こ)故(こ)説(せつ)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(み)多(た)呪(しゅ)即(そく)説(せつ)呪(しゅ)曰(わつ)掲(ぎゃ)諦(てい)掲(ぎゃ)諦(てい)波(は)羅(ら)掲(ぎゃ)諦(てい)波(は)羅(ら)僧(そう)掲(ぎゃ)諦(てい)菩(ぼう)提(じ)薩(そ)婆(わ)訶(か)般若心経(はんにゃしんぎょう)
読み下し文
仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)
観(かん)自(じ)在(ざい)菩(ぼ)薩(さつ)、深(じん)般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た)を行(ぎょう)ずる時(とき)、五(ご)蘊(うん)皆(かい)空(くう)なりと照(しょう)見(けん)して、一(いっ)切(さい)の苦(く)厄(やく)を度(ど)したもう。舎(しゃ)利(り)子(し)、色(しき)は空(くう)に異(こと)ならず。空(くう)は色(しき)に異(こと)ならず、色(しき)即(すなわ)ち是(こ)れ空(くう)、空(くう)即(すなわ)ち是(こ)れ色(しき)。受(じゅ)想(そう)行(ぎょう)色(しき)も亦(また)復(また)是(かく)の如(ごと)し。舎(しゃ)利(り)子(し)、是(こ)の諸(しょ)法(ほう)は空(くう)相(そう)にして生(しょう)ぜず滅(めっ)せず、垢(あか)つかず浄(きよ)からず、増(ま)さず減(へ)らず。是(こ)の故(ゆえ)に空(くう)中(ちゅう)には色(しき)もなく、受(じゅ)想(そう)行(ぎょう)識(しき)もなく、眼(げん)耳(に)鼻(び)舌(ぜっ)身(しん)意(に)もなく、色(しき)声(しょう)香(こう)味(み)触(そく)法(ほう)もなく、眼(げん)界(かい)もなく、乃(ない)至(し)意(い)識(しき)界(かい)もなく、無(む)明(みょう)もなく、亦(また)無(む)明(みょう)の盡(つく)ることもなく、乃(ない)至(し)老(ろう)死(し)もなく、亦(また)老(ろう)死(し)の盡(つく)ることもなく。苦(く)集(しゅう)滅(めつ)道(どう)もなく、智(ち)もなく亦(また)得(とく)も無(な)し、所(しょ)得(とく)なきを以(もっ)ての故(ゆえ)に、菩(ぼ)提(だい)薩(さっ)埵(た)、般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た)に依(よ)るが故(ゆえ)に、心(こころ)に罣(けい)礙(げ)なし。罣(けい)礙(げ)なきが故(ゆえ)に、恐(く)怖(ふ)あることなし。一(いっ)切(さい)の顚(てん)倒(どう)夢(む)想(そう)を遠(おん)離(り)して、涅(ね)槃(はん)を究(く)竟(ぎょう)す。三(さん)世(ぜ)諸(しょ)仏(ぶつ)、般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た)に依(よ)るが故(ゆえ)に、阿(あ)耨(のく)多(た)羅(ら)三(さん)貘(みゃく)三(さん)菩(ぼ)提(だい)を得(え)たまえり。故(ゆえ)に知(し)る、般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た)は、是(こ)れ大(だい)神(じん)呪(しゅ)なり。是(こ)れ大(だい)明(みょう)呪(しゅ)なり。是(こ)れ無(む)上(じょう)呪(しゅ)なり。是(こ)れ無(む)等(とう)等(どう)呪(しゅ)なり。能(よ)く一(いっ)切(さい)の苦(く)を除(のぞ)きて、真(しん)実(じつ)にして虚(こ)ならず。故(ゆえ)に般(はん)若(にゃ)波(は)羅(ら)蜜(みっ)多(た)の呪(じゅ)を説(と)く。即(すなわ)ち呪(じゅ)を説(と)いて曰(いわ)く
掲(ぎゃ)諦(てい)掲(ぎゃ)諦(てい)。波(は)羅(ら)掲(ぎゃ)諦(てい)。波(は)羅(ら)僧(そう)掲(ぎゃ)諦(てい)。菩(ぼう)提(じ)薩(そ)婆(わ)訶(か)。般(はん)若(にゃ)心(しん)経(ぎょう)。